32hイヤートレーニングⅡプログラム 修了アンケート
お名前(Mr.I )年齢(31才) 楽器(ピアノ)活動歴(18年) お住まいの地域(板橋)


1)このプログラムの受講対象は、イヤトレⅠネイティブ100%プログラム修了者です。
プログラムⅡでは主にコード進行の聴き採りや耳コピの実践です。 如何でしたでしょうか?

コード進行の聴き取りは、

最初はダイアトニックのみのから入って、
最後はテンションや分数コードを含みメロディつきのものまで扱っていただきました。

容易なものから順番に要素を追加していったので、
現在の自分のコードの聴き取りのレベルと今後の課題事項が明確になりました。


特に後半のテンションや分数コードを含む課題になってくると、
純粋に音だけで判断するのではなく、コード系で学習した理論や
キーボードで扱った実際のスタンダードのコード進行などと照らし合わせて判断する必要がでてきました。

その意味でイヤートレーニングといえども理論やパフォーマンスなどの経験値も総動員した
ハイレベルな内容だったと思います。


自分の目標とするレベルまでの道のりはまだまだ長いですが、
耳から音楽を理解して解読するための基本が身に着いたと思います。



2)五線譜を一切使わないsonicの耳コピは如何でしたでしょうか?

確かにイヤトレⅠから始めて五線譜は一度も使いませんでした。

五線譜は作者の意図した音を正確に表現できる一方で、記譜に時間がかかるのでイヤートレーニングには不向きだと思います。

音楽作品の耳コピでも、五線譜ではなくSonic toolを使う事で感じるままに階名でメロディを書きとめられるので、より作曲家の直感に近い形で耳コピの実践ができると思います。

実際にSonic式の記譜法に慣れてくると、Keyごとの記譜法の違いににとらわれず感じるままに階名で音楽を書きとめられるので非常に便利です。今では五線譜で音楽を表すことがむしろ窮屈に感じる位です。



3)受講者のニーズに合わせて、
プログラムⅡでは特にモーツアルト23番の冒頭の部分がハイライトでした。
その内容の深さを体感するには五線譜はかえって邪魔になります。

クラシック系の方には特に知って欲しいアーティスティックな耳コピの仕方です。
沢山のエピソードがありましたね、祝! よろしくご紹介下さい。


昔から大好きな曲で、しかも、先生の推薦が比較的入手が難しいホロビィッツのCDで、
自分が以前に苦労して手に入れたものと同じだった事から運命的なものを感じました(笑)

耳コピでも演奏でも音の意味を考えながら弾く事が大事で、 特にクラシック作品のように作曲家の作品を(ピッチや音価という意味で)忠実に再現する事が必要なジャンルでは、音の意味を深く理解して演奏の解釈につなげる事が重要になると思います。

一方で自分もそうなのですが、譜面に書かれた音を弾いていればそれらしく聴こえてしまうのもまた事実なので、音の意味を耳から理解するという習慣は通常ないと思います。


今回のモーツァルトの耳コピでは、

徹底的に音を集中して聴く。
聴こえた音を階名にして歌う。

のプロセスを何度も繰り返してやっと正解に辿りつけたので、
最後に正解の階名でメロディを感じながらキーボードで弾いた時には感無量でした。

実際にSonicのレッスンを受けないとわからないと思うのですが、
個々の音のインターバルは同じでも、それがメジャーなのか、マイナーなのか、あるいはメジャーに変化音で少し陰りを加えたものなのかで意味は変わってきます。


機械的なメロディを五線譜に書きとって正解の譜面と一致していればOKという一般的なソルフェージュのレベルではありえない、深い世界がイヤトレⅡにはありました。



4)このコストパフォーマンスをどう感じられましたか

あまり得意でないコード進行の聴き取りも、機械的なコードの羅列の聴き取りではなく、隣で先生が生の演奏として弾いてくれるので、飽きずに続けられました。

また、サンサーンスの白鳥とモーツァルトの23番に関しては、
難しい音楽用語なしでここまで深く掘り下げて考えられるレッスンは世界中探しても他にはないと思います。


アーティスティックな耳コピの実践だけでもコストに見合う価値がありました。


5)sonicのイヤートレーニングに興味を持っていらっしゃる方々にメッセージをお願いします。

イヤートレーニングは音楽をする上で避けて通れない課題ですが、
イヤトレという単語から感じる単調さを覆す世界がSonicにはありました。

このレベルのレッスンにたどりつくまでには、なかなか大変かと思いますが、
興味のある方はチャレンジしてみる価値は大いにあると思います。


ありがとうございました。 沢村