お名前 | Mr. Keiichi Ohashi | 年齢 | 53才 |
学校 / ご職業 | お住まい | さいたま市 | |
受講レッスン | イヤートレーニングプログラム | 専攻 | フレンチホルン |
音楽歴、音楽活動等 | 40年 |
1)移動ド相対音感Basicオクターブの音範囲の修了者又は
同等の方を受講対象としています。その理由をお解り頂けましたでしょうか?
仮に基本的な相対音感作りを行わないでこのプログラムに取り組んだら、
挫折感しか残らなかったでしょう。
=その為に受講対象が限られています。
あらためて1分間に発せられる音を数えてみたら何と240bpm。
初学者でも取り組めるsonicとは言えども、いきなりこれでは無理があります。
=その為に受講対象は定番イヤトレストレスフリーを修了されている方、
又は同等の方に限られています。
初心者対象のプログラムではない事はHP上で明記しています。
60bpmで音を掴む訓練を終了してようやくスタートラインに立てます。
=上記のとおり。そのとおりです。
初心者は「ド」だけ。からゆっくりと入りテンポに慣れて来たことを見極め
「ド・レ」と進むプログラムがあります。
冒頭に明記した通り、
最初からこのプログラムは初心者の為のプログラムではありません。
しかし、定番のイヤトレを修了された方も久々に受講される方は、
その音感に衰えはないか?
プログラムの対象者に該当するか否かを見極める為に
事前にシェイプアップして頂きます。
プログラム対象者に見合う様にシェイプアップする際に身が引き締まり
新たに自分が初心者に戻った感があるのだと思います。
私の場合、
基本的な訓練終了から10年を開けてこのプログラムに取り組みました。
開始から3時間でこれまでの内容のブラッシュアップを果たし、
新たな境地に挑みました。
=はい。この段で受講対象となり、プログラムが始まります。
という訳で、
ブランクの為に衰えた音感のままプログラムの受講は
ストレスが高すぎるので
対象者と見極められるまで受講出来ない様にしています。
2)作曲する際に必要な閃きや自由にアドリブ出来る為に
Basicでは味わえない、現実的に求められるテンポに
設定されています。最初に戸惑われた印象は如何でしたか?
前述の通り情報量が4倍に増えたので、手も足も出ませんでした。
=インプロ、熟練のアドリブプレーヤーや作曲家の
実際の音感を直に体感して頂くプログラムです。
限りなく現実的に仕組まれた進みをします。
自動車教習に喩えると、箱庭教習からいきなり高速道路に出た気分でした。
=そのとおり。
ネイティブな音感から湧き出でる直観の閃きの速さをここで体感します。
50のタスクのうち、エラーが45もありました。
=最初はその閃きの速さ(最低限)の速さに驚いて
当惑してフリーズするのが自然で、
反応出来ない分、エラーと記録される数字が多くなるのは当然の事です。
「早さに対する当惑」これがエラーの原因という訳です。
つまり、音感はあるのだけれど、速さが無い。
結果、音感に速さが伴わないので
実際のアドリブや作曲の閃きに繋がらない訳なのです。
これを本来正常なネイティブな
移動ド相対音感のスピードへと誘う目的のプログラムです。
3)音うんぬんよりも現場で起きる閃きのモチベーションのテンポ
に慣れて行くところからリハビリが施されました。
如何でしたか?
楽器演奏と同様、行き詰まったら細かい要素に分けて
個別にブラッシュアップすることが功を奏しました。
=チャートを短いグループに分けて音を感じる処方をします。
音をエラーする原因は音が何の階名かを考えてしまう。。
この段で、
音は「考える」のではなく「感じる」事に夢中になれる環境で見守ります。
何はなくとも音楽はタイム感が命。
それなくして他の要素に取り組んでも徒労に終わります。
=つまり、音を考えている段では時間のタイムロスがあり、
直観や閃きには繋がらない事を知ります。
音が自分自身、自分自身が音になってしまえるまで見守ります。
直観や閃きとはそういう次元で起こります。
4)テンポに慣れてきたところで第二回目の本番として数字を出しました。
初回に反応出来なかった数字に比べると格段に反応し始めました。
この様にネイティブな音感はスピードを伴う事を体感された訳です。
スピードに乗ってからは楽になり始めたと思います。如何でしたか?
初回のエラー率が45/50から31/50に激減したことに我ながら驚きでした。
この日のレッスンだけでもエラーを半数程度に減らせました。
=そうです。少しずつそのスピードに対する違和感や当惑が、
慣れによってなくなって行きます。
この段から、音を考えてもダメ。
音を感じる事に夢中になれさえすれば楽になる事を知りはじめます。
5)Basicの様にただ音を当てるのではなく、それぞれの音と自分の感性を
擦り合わせる事を最大の目的としています。そのリンクが確立されて
初めて音感が閃きのスピードで創作に活躍し始めます。
Basicでは時間の流れと音の高さのみの2次元ですが、
このプログラムでは「奥域」つまり、それぞれの音に対しての思い入れ
から派生する個性豊かな表現が加わり3次元の音感へと誘います。
初めて音感がアーティスティックな創作に直結する事を意味します。
体感しながら何かエピソードがありましたらお教えください。
表面的な周波数を受動的に判別することが、
実は非効率的であることに気づいたプログラムでした。
=しかし、
初心者の方々のご希望の多くがアーティスティックな情緒の話より、
「ドレミがちゃんと聴き採れる様になりたい!」
ですので、先ず、定番のイヤトレを処方します。
一方、このプログラムはその上を行くアーティスティックな情緒について
音と自分の人生観を擦り合わせる事を目的としているところが
大きな違いです。
音に対する自分なりの概念を確立させることで他者の音楽ストーリーが読解でき、
自分自身の演奏にも説得力が増せます。
=祝!!!音感とはそういうものです。
「音を身に染みて感じ入る事が出来る感覚」の事を言います。
6)音と遊ぶ=自分の感性が音に化身する。を感じられた事がありましたら
その瞬間のミラクルを体験談としてお話し頂けると嬉しいです。
聞こえてきた音に自分なりの感情を擦り合わせることで、
ストレスや不安なしに明解に歌い返せました。
=それはとても良かったですね!プログラム目的の成功を意味します。
もともと音感はストレスや不安が一切ない、
音に対する快感、そしてそう感じられるという有難い想いしかありません。
自分が音に感じる事は言い換えれば、自分が自分である唯一の証。
だれの真似でもない真実を意味します。
ですので、音に対して感じたデータのファイルの中身がどれだけ多く、
しかもその中に更にあるデータファイルを
どれだけ多くクリック出来るか?
つまり、どれだけ一つの音に思い入れのデータが自分の中にあるか?
そのデータ量が多ければ多いほど、
エネルギーが圧縮され外に発散するエネルギーが増して行きます。
結果、その想い入れを心に抱いた時、
無意識に直観と閃きにおいてその音がはじき出されるという仕組みです。
今までは
音が最低3つ揃って何らかの感情やストーリーが込められると思ってましたが、
それが更に細分化できる、
すなわち音が1つでも何かしらの意味があることに気づきました。
=はい。音ひとつが持つ役割はひとそれぞれ
人生経験に比例して存在する筈です。
そこで、
その音がこれから上に行きたいか、下に行きたいか、はたまた、
時間の流れの中で同じ音が違う役割に変わる事もあり
それが、例えば
その音がCであっても、最初はCのキーで「ド」であっても、
時間が経つにつれて同じ音でも役目が「ソ」で閃いてしまった場合には
結果的にキーがFの曲へとストーリーが新たに生まれて行くという
至福を味わうことが出来ます。
7)プログラムのチャートや音源を最初に全て届けて始めるのではなく
様子を観察しながらチャートや音源をお届けする事に神経を使いました。
症状に応じた処方音源などのタイミングは如何でしたでしょうか?
無理なくこなせました。
=よかったです。祝。
8)ネイティブな音感で無い方の殆どの方が隣り合った音が不安定で
重なり合って癒着している事が正確に反応出来ない元凶ですので
その癒着した症状を分離するリハビリにスピードを掛けます。
癒着が分離出来るとエラーが激減して行きます。実感はありましたか?
意外に特定シラブルの癒着があったことにびっくりしましたが、
それに気づいて改善に取り組むことで格段に情報処理能力が向上しました。
=はい。音をはっきりと感じ取れない原因として一番多く見受けられる例は、
ファのピッチとミのピッチの癒着です。
ファが垂れ下がってピッチが低くなり、
ミは逆に緊張しているせいか上ずって唄ってしまう悪癖のある方です。
こういう詳細なプログラムでピッチの診断をしない限り、
ご本人では気づけない事柄ですのでそういう悪い習慣のまま
何十年も唄って来てしまった方々はその癒着症状が重く、
徹底的に癒着を分離できる様に処方し治します。
9)インプロ・自由にアドリブする、曲を発想する時には無から有を生む、
潜在的な才能を外に出す為にクリーンな音感フィルターが必要です。
つまり音一つずつが独立して整然とした12keyの音感フィルターです。
音がお互いに癒着して汚れているフィルターだと瞬間に音に反応出来ず
折角の才能が感じ取れないまま内側に閉ざされてしまいます。
このプログラムが考案された訳は、
音が階名を唄っている様に聴こえてしまうネイティブな移動ド相対音感
つまり、それぞれの音が自身の人生観と密接に擦り合されながら
綺麗に整理整頓されたクリーンなフィルターへと修復する為のものです。
エラーがゼロになった時に初めてフィルターが修復された事を意味します。
ゼロになった時の感覚を思い出してその快感を皆さんにお話しください。
一連のプログラムは32時間という時間設定がありますが、
人によって達成速度が異なるため最低限の到達目標がありません。
逆に勝手に自分なりの目標を作ると才能向上に対するブレーキがかかってしまいます。
無心に音と遊んで知らぬ間にエラーが減ればそれで良し。
エラー0を達成して今までの苦労が報われた時の喜びは格別です。
それが更なる向上への動機づけとなります。
=そうですね、その気持ちは同じで、
共にエラーOを目指して頑張って来たチームとして
一緒に喜び合ってしまいましたね!
音感がストレス無く反応出来た時はこの上なく、
傍でその様子を聞いていても快感で至福です。祝!!!
10)プログラムを通して、音と遊べた時や気付いた事、発見した事など
思い出深いエピソードがありましたらとても嬉しいです。お教えください。
生身の人間が音楽を行う以上、
音に自分の感性が擦り合わさって然るべきであるとあらためて気付かされました。
=はい。音楽とはそういうものです。
音を階名で当てれたからといって
アドリブが出来たり作曲が出来る事に繋がりません。
そこに
その人の人生観が音に伴わないと音楽のストーリーが奏でられないからです。
このプログラムは文字通り、
「インプロ・作曲家志望の為の音感」と明記する理由がここにあります。
おそらくそのための唯一無二のプログラムであろうと思います。
=かなり実践に踏み込んだプログラムで、受講される方が増えましたが、
中には
音を階名では当てられるけど、どうしても感じられず、
この音を聞いて唄ってどう思ったり感じましたか?
と聞かれると無口になってしまわれる方がいらっしゃいました。
経験上、むしろ、高学歴の音大卒の方にその症状が多く、
楽器は難なく演奏できる。譜面も読める。
音を階名で指定されたキーで考えながら当てる事も出来る。
けれども音に対しての思い入れは?と聞かれると
何も思いつけない・・といった、
一番大切なアーティスティックな部分の思考回路が閉ざされた方々が
多くいらっしゃる事を思く受け止め
現在では、「名曲を移動ド相対音感で鑑賞するプログラム」があります。
私の様に音が階名で聴こえてしまう
ネイティブな移動ド相対音感はどうして育まれたか?の経緯を
一例としてご紹介するプログラムで、
クラシック、ポップス、ロック、ジャズ、12音階の楽器で作曲されたあらゆる
名曲をとりあげ毎回2時間の内30分ずつ
4種類の曲について細かく相対音感で鑑賞する仕方を紹介します。
殆ど、音源を聴く>聴き方を聞く。の進みの中で
あ~「ミ」はそういう役目で聴いていたのか?という具合です。
その紹介の中で自分に特になると思えばメモし、
自分ではそう思わないと思えば自分のその音に対する思いをメモる。
これを繰り返します。
自分だけの思いが沢山書ければそれが自分の個性となりそこから個性的な
発想、閃き、メロディーが生まれることを誘う事が目的のプログラムです。
エラーが発生する音列を材料に作曲することが楽しかったです。
=そうですね、一番苦手な音を使って作曲すると、
思い入れと、こだわり、を余儀なく要求されるので一番効率的に
その苦手な音が一番好きな音にへと変わる正攻法となります。
結果として積極的に音楽に向き合う動機になりました。
=自分の情緒で音楽が出来る事ほど至福はありませんね、祝!!!
そのメモを基に新たに創作に挑みうと考えています。
=いい感じです。祝!!!
その過程で思いもよらぬ新たな発見があるかもしれません。
=そうです。
新しい、今まで気が付かなかった自分の中の真実と遭遇した瞬間は
生きていて良かったと思える時です。
その為には、
どういう音が聞こえても閃いてもクリーンで汚れていない
移動ド相対音感フィルターで感じ取れる事が必要な訳です。
音の存在意義は考えるのでなく感じるもの。
これがプログラムのエッセンスではないでしょうか。
=そのとおり。
このプログラムの意図が伝わり成功したことを意味して頂けるお言葉を
有難うございました。礼!!! 沢村