作曲レッスン

『音を使って表現する方法をしっかり学んだ』

お名前 Mr.E.I. 年齢 31才
学校 / ご職業 立教大学卒 /  会社員 お住まい 神奈川県
受講レッスン 作曲専攻マスタープログラム 専攻 ピアノ
音楽歴、音楽活動等  18 年

作曲専攻マスタープログラム:(12曲) 修了アンケート


1) CDR仕上り(祝)後の手記をお願い致します。

『やっとできたー!』と思いました。
自分で作った曲なのに弾くのがとても難しかった。。
というのも、できあがった作品は3声のフーガが12曲。

しかも、
全ての曲に4回以上のキーシフトを含むから、
おそらく使った延キー数は50を軽く超えるんじゃないかと思います(数えてはないですが)。
それは演奏するのも大変な訳です。
それ以上に、まさか自分がフーガなんて作ってしまうとは思いませんでした。

 音感をよくしたいと思ってインターネットを探していたら、たまたま行き着いたソニックのHPに興味を持って沢村先生にメールをしたのが去年の8月だから、ソニックに初めて来てから1年と3ヶ月になりました。

 まさか、当初はこんなにソニック中心の生活をおくる事になるとは思いませんでした。
沢村先生にも『もう何年も来てる気がするけどねー』なんて言われます。

 1年の間に『気まま』『コード系』『キーボード』『イヤトレ』と猛烈なペースでレッスンを受けてきて、自分で言うのもなんですが、1年前とは別人の自分がいます。

というか、ソニックに来てなかったら、作曲なんて一生縁がなかったんじゃないかと思います。

 作曲プログラムで最初に作った曲は、『ドレミー ファミー ドレー』と始まるシンプルな曲でした。
それはそれでいいんですが、『どうにも自分の作るメロディは民謡っぽいのかなー』という悩みを抱えてたのが最初の頃です。

 Maj7や分数コードなど、ちょっとリッチな響きのコードを使う事で最初の悩みをなんとか乗り越えて、
次は『作品がどこかで聴いた事あるように聴こえる』という悩み。まぁ、今思えばそれもいいんですが、当時はなかなかアイデアが浮かばずに困っていました。

 そんな折、なんとなくバッハの雰囲気を真似して作ってみたフーガを沢村先生が大絶賛してくれて、
そこから12keyのフーガを作るという壮大な(!?)プロジェクトが始まりました。

 思えば、ソニックの最初のリサーチメールにも好きな作曲家はバッハと書いていたし、
沢村先生にも最初に会った頃に『バッハみたいに複数のラインの重なる音楽が好きです』と言ってたんでした。

 フーガなんていうと、クラシック音楽のなかでも高尚で、それこそ和声法やら対位法の見るからに難解そうな理論書をみっちり身につけないと作曲できないイメージがあるんじゃないかと思います。でも、今回の作品群で理論書を参照したところは全くないし、対位法のレッスンを受けた訳でもありません。

 今回使ったのは、これまでにソニックで身につけた 『12Keyのコードの知識』『12Keyでの演奏技術』『移動ドの相対音感』と、バッハのフーガってこんな感じっていう自分の音楽経験に基づいた感性だけです。
それでもなんとなくフーガを作ってしまったのは、音を使って表現する方法をしっかり学んだからだと思います。

 沢村先生もよく言っていますが、ミュージシャンにとって作曲は日記みたいなものです。
日記だったら誰でも書けると思うんですが、それは言葉の読み書きを当たり前にできるまで学んでいるからです。
だから、作曲も音の使い方さえ身につければ誰にだってできるはずです。
そもそも日記を書くのにルールなんてなくて、要は日本語として意味が通じればOKな訳で、その日記の内容の善し悪しは自分が決める事です。

 作曲にも『アボイドノート』だとか『和声の禁則』だとかっていうルールは本当はいらないんだと思います。
音の使い方を身につけていれば、自分の耳と感性で判断すればいいんだから、理論は後からついてくる。
音楽でもOn the job トレーニングが一番有効だと思います。

 同じ1日を過ごしても人によって日記が違うように、作曲もその人の考えとか価値観が表れると思います。
今の自分には、それがバッハのような対位法の世界だったんですね。もし、違う音楽が身体に染み付いてたら、もっと違う曲ができたと思います。

 今はインプロプログラムでジャズスタンダードの曲のレッスンを受けていますが、インプロプログラムを修了した後に作曲をしたら、また違った曲ができるかも知れません。
そのうちジャズっぽい雰囲気と対位法的なラインを組み合わせた曲なんて書いてみたいなー、なんて夢もできました。
(その夢の実現もそんなに遠いことじゃないかも知れません)

 

2) コストパフォーマンスは如何でしたでしょうか?

作曲プログラムは、特にAll Keyの扱いに関して、これまでのレッスンで身につけた内容のフル活用でした。
今回のプログラムで『これだけの作品群が自分にも作れる』っていう発見をできたので、自分にとっては十分な価値がありました。

加えて、今までのソニックのレッスンで身につけた『12Keyのコードの知識』『12Keyでの演奏技術』『移動ドの相対音感』の3種の神器はお金では表せない価値があります。
もし『1億円で売ってくれ』って言われても断ると思います 笑

 

3) これから作曲を目指す方々にアドバイスをよろしくお願い致します。 

上述の通り、音の使い方さえわかれば、作曲ってそんなに難しいことじゃないです。
やってみると、自分の中にある音楽がどんなものか、っていう事がわかって(それがあるときは、自分でも気づいていない事だったりしてすごく楽しいですよ。

 

ありがとうございました。沢村

 

貴重な体験談をどうも有り難うございました。沢村満