サックス、アドリブ・レッスン

『全くのゼロだった状態から楽曲全体を通してアドリブ演奏ができるようになった』

お名前 Mr. Y.S. 年齢 54才
学校 / ご職業 会社員 お住まい 大阪
受講レッスン 2時間×4=8時間 気ままプログラム 専攻 サックス
音楽歴、音楽活動等 39年
このプログラムでは、音を出すのが精いっぱいな方の為にキーボードで体感できる様に
工夫されています。今回のケースでは、最初に白黒の鍵盤で楽に音を出しながら
事の流れを目でも把握しながら段階ごとに自由にアドリブする為の思考回路を仕上げ、
その思考回路のままご自身の楽器で試せれる様に、この場合ではアルトサックス用の
音源を回を追うごとにプレゼントする形で進みました。

①楽に音が出るキーボードでのレッスンは如何でしたか?


音を視覚的にも確認しながら受講を進めることができ、
レッスンの内容に入り込みやすく理解もしやすかったと感じます。

=よかったです。
キーボードを前にしての環境を整えて頂けたので助かりました。礼!!!


②キーボードの白鍵盤で出来るようになった思考回路のまま
サックスでも試す事が出来て如何でしたか?


鍵盤で音の並びや構造的なものをまず把握してからサックスでの演奏に置き換えるので、
とても理解しやすくサックスの演奏も何をすべきか指針のようなものを持ってできたと思います。

=そうですね、弾いたことの無い方も指一本でも仕上がる様に工夫してある事が特徴です。


③初めからサックスでレッスンを始めるとこの2時間×4=8時間では
仕上がらない事がお解り頂けたと思います。
手順はキーボードと同じですが、いざサックスでやると如何でしたか?


サックスでは音の並びが鍵盤のようには見えないぶん、
音を耳でよく聴いて感じとることが必要になり、
自分は音感が不充分であるため苦労しましたが、
それだけ自身の解決すべき課題を明らかにできたことが良かったと思います。
サックスだけでのレッスンだったと想像すると、
全く別の結果になっていたのではないか
(=自身によるアドリブ演奏を体感する段階まで行けなかったのではないか)と感じます。

=はい。音を出す事だけでいっぱいで、しかも
自由にアドリブするには健全な思考回路が必要な為、新鮮な空気呼吸が必要ですが
音を綴るだけで精いっぱいになりブレスの呼吸もままならず頭がホワイトアウトします。
焦れば焦る程、呼吸をするのを忘れ、しまいに思考回路がダウンします。
そういう症状に陥る事が事前に想定されるので、メインをキーボードに致しました。
キーボードでは弾く事に関係なく自然に呼吸が出来るので思考回路が働く事が理由で
プログラムの最後まで脳が指を動かす一連の動作が出来た訳です。

つまり、管楽器でアドリブをする際にも日常生活と同じ自然な呼吸でいられる事が
頭脳明晰に発想や閃きを生む大前提である事をここで悟る事になります。
最後のプレーはその点から見ても、
良く自由な発想でブレスが出来ていると感心して観ていました。不可欠な技術です。祝!


④最終回には、今までのキーボードでの思考回路が支えになり
サックスで見事に最後の録音を仕上げる事が出来ましたね、祝!
しかも、誰の真似でもなく、正真正銘自分の意志の化身が音になった。。
アドリブの真骨頂が体感出来ましたね、祝!
五線譜もコード名も使わずに自由にアドリブが出来た訳ですが、
では自由にアドリブするには自分の内に何が必要だったですか?


曲の流れを感じて音に表わすこと。
これは曲全体を変化音の違いで部分に分けてマッピングすることで
曲の進行がとてもつかみやすくなり、曲全体のアドリブ演奏を可能にしてくれました。
また、「自由なアドリブ」とは「自分の意志で出したい音」を感じることだとすると、
その発想をより大胆に、冒険的に広げて表現することの重要さも教えていただきました。

=はい。先ず自由に振る舞おうと自分から思えるには、
どの音から吹いても正確にスケールやメロディー創作が出来るぞ!という自信が必要です。
十分に柔軟なスケール練習が出来た暁に初めてどこからでも閃いたとおりに吹ける!
という自信と安心感が宿り心に余裕が生まれます。
これは、
時間の流れの中で自分は何処で何をしているか?を的確に把握している事を意味します。
その自分に対する絶大な安心感が持てる様になると
心に余裕が生まれ好奇心が芽生え、思い切って音を飛ばして冒険したくなります。

一連の「自由にアドリブする為の正確な手順」通りに、活きたスケール練習をこなすと
自然にメロディー創作、つまり音で作文が出来るセンスが宿る様に仕組まれています。
一般的にはコード進行に対して既存のパターンを覚えてそれを貼り付けて行く学習をしますが
その貼り付け作業には自分の人生経験に基づく作文が成り立ちません。
既存の曲をアドリブしようとする時、先ず、作者の心のストーリーのマッピングを体感する。
次に、そのマッピングなら、自分だったらこういうメロディーにする!という正面から
作者と対等に自分の人生観が即興に打ち出せてこそ真のアドリブと言えます。
このプログラムは何も知らない人でも脳に作者の脳のマッピングを体感する事によって
自然に自分の曲としてメロディー創作が出来るように仕上がるところが最大の特徴です。


⑤レッスンを振り返り何か心に残るエピソードがありましたらお願い致します。

とても柔和な沢村先生ですが、
ご指導いただく中で「これは重要」「これは外せないポイント」とお考えの部分については
こちらができていないことに対してごまかさず毅然とご
指摘いただいていることは振り返りましてもとてもありがたいことだと感じ入っております。
上達に必要な「肝」の部分をきちんと示していただけました。

=はい。お互い信頼関係でいる事を前提に何もかもさらけだして一緒に夢中になります。
一緒に出来るようになって行く進みをするので出来た時の歓びはひとしおですね、祝!!!
出来ないところ、思考回路が回転しない部分は何度もメンテナンスをします。
メンテナンスが出来ていないと次の段階に必ずもっと重大なエラーを引き起こす事が明白なので
こちらも必死に故障個所を治そうと思いますし、ご本人も必死に治そうと頑張ってくれます。
つまり、2時間はいつも一緒に夢中になって気が付いたらその2時間の終わりを迎えます。
とても良い事だと思います。お互いに上手くなりたい!上手くなって欲しい!の
選手とコーチのベストチームワークが出来たと思います。ご協力ありがとうございました。礼。


⑥ラインレッスンは如何でしたでしょうか?

直接のレッスンを受講するには困難な遠隔地に住んでいる身としましては、
リモートでも受講の機会を持てることはとても良いシステムだと思います。
直接の対面によるレッスンに比較して、リモートによるデメリットはとくに感じません。

=受講前の通信環境確認で受講の為のセッティング等を相互確認しますが、
その環境が成功の鍵ですので、受講中ご協力有難うございました。


⑦熟練の脳の思考回路(マッピング)には五線やコードネームは存在せず、
時間の流れとその曲のポイントとなる音の配置のみに神経が反応します。
幼児が外国でネイティブに発音し始める様に、本能の必然の順に学習します。
何もアドリブが出来ない段からこのマッピングを脳にインストールすると
ご覧の様に短時間で熟練と同じ高度な演奏技術でアドリブが吹ける様になります。
一般的に、自分の意志ありきでアドリブが出来るようになるには何十年と掛かります。
気付けば熟練と同じ思考回路で吹いている自分を冷静に聴き直して如何でしたか?


おっしゃるとおり、五線譜やコードネームなどからの情報を基にしたものよりも、
「時間の流れ」
「その曲のポイントとなる音の配置」
に集中することで演奏のハードルが高くなくなり、
じっさいのアドリブ演奏に直に結び付けやすかったと感じました。
このレッスンを通して自分がつかんだ 「感じ」
(=発想を音で感じて楽器で演奏するために口や指を動かす一連のアクションの感覚や気づき、
演奏を進める中で 「これだ」 と思える音を一瞬でも出せたときの会心のよろこび )

を忘れないようにして、
技術をより強く深く自分の中に血肉化してじっさいの結果としての演奏も
「熟練」と言えるレベルに達することができるように、今後も修習を重ねていきたいと思います。

=はい。このプログラムで修得した演奏技術はプロでも喉から手が出る演奏技術になります。
つまり、パターン練習ばかりしてプロになってしまった人は、この一連の
どの音からでも自由に発想したままに、先ず、おしなべてスケールが吹けません。
パターン練習の記憶が邪魔をして、デフォルト状態のスケールが滑らかに、そして
スケールだけでもメロディアスに曲になる様に、
自分の意志をスケールに投入して音楽的そしてスケールのまま創作して吹けない訳です。
とても高度な演奏技術です。Berkleeを卒業した段で私が出来ませんでしたので生き証人です。


⑧コストパフォーマンスは如何でしたか?

私の長年の望みであり悩みであったアドリブができる/できないという課題に対して、
全くのゼロだった状態から楽曲全体を通してアドリブ演奏ができるようになったこと、
またこのプログラムで教えていただいた内容が
今後の修練の方向性を示すヒントであり土台となるであろうことを考えると、
私にとっての費用対効果はとても大きなものだと思っております。

=有難うございます。はい。上記でもお話ししましたが、上記一連の演奏技術は
Berklee卒業後、10年以上の色々な仕事で修業させてもらいながら
現場で磨き上げた思考回路のマッピングですので掛かった学費は膨大な額になります。


⑨sonicの開発者をどう思われますか?

先生ご自身の音楽家としてのじっさいのご活動の中から積み重ねられたご見識なので、
単なる知識にとどまらない、
プレイに直結する実践的な演奏技術を教えていただいているように感じます。

また、そのように構築されたメソッドを伝授される姿勢においても、
できていないことはなおざりにしない、
うまくできたことはきちんと褒めていただくことで自身の習得をはっきりと認識でき、
成果に向けて確実にステップアップしやすい
とてもすばらしいレッスンを受講できていると思います。

=ディレクションの通りに出来たり、ご自身のセンスそのものが音の化身となったり
創作脳が働いて音で作文が出来た時は本能的に褒めてしまいます。
つまり、本能的に無意識に褒めてしまう言動に理性を働かせた偽りはないという事です。


⑩最後に、プロ・アマ問わず自由にアドリブが出来なくて悩んでいる方々に一言お願いします。

じっさいに演奏する際に音楽を創るために必要なものは何かということの一端を
このレッスンプログラムで体感させていただいたような気がします。
音楽とは何か、 とらえ方は個々の人によると思いますが、
このプログラムは音楽の正体の姿を照らし出す強力なツールのひとつではないでしょうか。
「自分の」アドリブ演奏に興味がある方にはぜひお試しいただくことをお薦めします。

=「音楽の正体の姿」・・いい表現ですね、ご自身の内からこの言葉が生まれた事が
このプログラムを一緒に頑張って来た甲斐があった事をあらためて思いますし
sonicのプログラム主旨を正面から受け継いで頂けた事に深く感動致しました。礼!!!

貴重なアンケートを有難うございました。礼。 沢村